モラハラ彼氏に関する悩みは、恋愛において意外とよくある問題です。
周りからしてみれば嫌なら別れれば良いと思えることも、本人にとってはそこまで単純な話ではありません。
しかしそうはいっても、いつまでもモラハラ彼氏の暴言や脅迫に怯えているわけにもいきません。
そこで今回は、モラハラな男性にひっかかってしまう女性の特徴について整理した上で、そんなモラハラ彼氏と別れられない心理についてお話したいと思います。
目次
モラハラとは
モラハラとは、倫理や道徳という意味があるモラルと、嫌がらせの意味があるハラスメント、これらを繋げた「モラルハラスメント」の略です。
モラハラは何かを簡単に説明すると、精神的に追い詰めたり苦しめたりする行為に対して使われる言葉です。
大人の社会で繰り広げられる陰湿ないじめと捉えるとわかりやすいと思います。
どんな行為を指すのかと言うと、話しかけても無視をする、暴言を吐く、太っているなど身体のことについていじる、大勢の前で怒鳴る、孤立させる、勝手なルールを相手に押し付ける、見下した態度を取る、過剰な束縛をするといったように、人の精神的な部分を苦しめるような行為を指します。
しかし意外にもモラハラの被害者・加害者共に、自分がモラハラをしている(されている)と気づかないことが多いです。
その理由としては、DVのように目に見える暴力的な行為がないからなのです。
このように、モラハラは精神的に苦しめる行為を意味する言葉なので、直接的な暴力行為はありません。
そのため、たとえ相手が精神的な苦痛を与えてきたとしても「今日は機嫌が悪いのかな?」などというような思い込みで終わってしまうケースが多々あります。
そして、一度そう思い込んでしまうとそれが当たり前になってしまい、モラハラをされているという自覚がない状態でストレスを受け続けてしまうのです。
結果的に気づかないうちに精神を蝕まれてしまうことになるのです。
モラハラ彼氏と別れられない女性の特徴
他人の目から見れば、モラハラをする男性とは付き合わない方がいいことなど明白ですが、付き合っている当の本人はなかなかそういう考えを持つことができません。
モラハラ彼氏と付き合う女性の心理状態を挙げていきましょう。
流されやすい
モラハラ彼氏と別れられない女性は、他人の意見に流されやすい人が多い傾向にあります。
そのためはっきりと「もう別れる。さようなら!」と別れを切り出せないことが多く、別れを告げようとしては「やっぱりやめよう・・」という状態を何度も繰り返してしまいます。
「今、別れたいって言うのは迷惑かもしれない」「彼氏ももうひどいことは言わないって言ってたから・・」という考えから、いつまでも別れたいけど別れられない状態を無限ループしてしまうのです。
気が弱い
モラハラ彼氏の行動は少し極端なもの。少しでもこちらが別れをほのめかす言葉を口にしようものなら、「新しい男ができても絶対にうまくいかない」と脅迫めいた発言をして怖がらせてきます。
そのせいで、今までにも何度も別れようとしたものの、結局「私には彼しかいない」と思い込み、結局別れることができないのです。
また、気が弱ければ別れた後の仕返しも恐れてしまうものです。
モラハラ彼氏に別れたいと言えば、「捨てられたってSNSで言いふらしてやる」「家族もめちゃくちゃにしてやる」と恐ろしいことを言われる恐れがあるのです。
報復の話をされれば別れる気なんて失せてしまい、「もう私は彼から逃げられないのかも」と諦めの心理に陥ってしまっうものです。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い女性は、「なんで私はこんなにダメなんだろう」と常に自分を卑下するようなマイナス思考の持ち主です。
自分で自分を肯定することができないため、いつまでも自分に自信が持てないので人からの評価に頼りがちになります。
だからこそ「こんな私と一緒にいてくれるのは彼だけ」「彼がいなくなったら私のそばにいてくれる人は誰もいなくなってしまう」という心理から、彼氏に結局依存してしまうのです。
そんな状態で「嫌いになりきれない要素」を見せられてしまえば、モラハラ彼氏の優しい部分に目を向けて、なんとかモラハラには我慢しようとしてしまうのです。
極度の寂しがり屋
モラハラ彼氏と別れられない女性は、寂しがりで不安になりやすい傾向もあります。
別れたい気持ちはあったとしても、結局一人になる寂しさが嫌でつい彼氏のモラハラにはなんとか耐えようとしてしまうのです。
モラハラ行為を受けるよりも一人になる方が辛いと感じてしまうのです。
別れたいけど寂しいのは嫌という心理から、モラハラ彼氏と別れられない状態が続いてしまいます。
モラハラ彼氏と別れられない理由
モラハラに悩んでいる人を外から見ている分には、「そんなの別れればいいのに」と皆言います。
確かにモラハラは酷い行為に他ならないので付き合うメリットは無いに等しいものです。
しかし世の中には、彼氏からのモラハラに悩みつつも、なぜか別れられないでいる女性は意外と多くいるものです。
なぜモラハラ彼氏と別れることができないのでしょうか。
依存しているから
モラハラ彼氏と別れられない女性は、本人でも気づかないうちに彼氏に依存してしまっているケースが多いです。
モラハラ彼氏にひどく責められたり、精神的に追い詰められてしまうと、自分に自信がなくなっていくものです。
例えば、彼氏から「お前はダメ人間だ」と言われれば、「私はどこへ行ってもうまくやっていけないのかも…」と思うようにもなってしまうのです。
モラハラ彼氏から植え付けられたネガティブ思考はやがて、「こんな私はもう彼氏のそばにいるしかない」という結論に至るようになります。
その結果、彼氏のモラハラに日々悩みながらも、モラハラ彼氏と付き合っていく選択肢しか見いだせなくなってしまうのです。
モラハラ彼氏と別れられない女性の多くはこのように、自分でも知らないうちにモラハラ彼氏に依存してしまっているのです。
彼氏のせいで色々なものを失ったから
モラハラ彼氏と付き合っていると、孤独になる傾向にあります。
モラハラ彼氏の執拗な暴言によって、友達や周囲の言うことが聞き入れられなくなるほど追い詰められてしまう人が多いのです。
そして最終的には、モラハラ彼氏と付き合うことに反対し続けてくれていた人たちが、愛想を尽かしてしまうのです。
彼氏のモラハラに振り回された結果、外からの信頼を失くしてしまい、嫌だとは思いつつも、彼氏しかよりどころが無くなってしまっているのです。
一見矛盾しているようですが、彼氏のせいで、彼氏しか頼れなくなってしまっているという構図が出来上がってしまうのです。
依存と同じ構図で、別れたくても自分にはもう彼氏しかいないので、別れられないのです。
別れを切り出すとしばらく優しいから
これはDV彼氏などにも言えることで、モラハラ彼氏もDV彼氏もパターンはある意味似ているところがあります。
彼らは、女性側から別れを切り出されると焦り、その時だけは優しくしてなんとか場を持たせようとするのです。
また、意を決して別れ話を切り出したのはいいものの、女性側にまだ彼氏を好きでいる気持ちは残っているケースが多いです。
だからこそ別れ際に優しくされてしまうと、別れを最終的に決断できなくなってしまいます。
しかし、これもモラハラ彼氏の常套手段です。
優しさはすぐに見せなくなり、結果的にこの繰り返しになってしまうのです。
この人には自分が必要だと思ってしまうから
執拗にモラハラを受け続けていても、捨てられたくないと思う女性は少なくないようです。
それは「こんな自分を見捨てないでいてくれるから」という考えをもっているからと言えるでしょう。
モラハラ彼氏と付き合っている女性は、どんなに周囲から「あいつはやめておけ」と言われても、言われれば言われるほど「この人は私が守らないと」と思い込んでしまいがちです。
たとえひどいモラハラを受けていたとしても、自分だけが知っている彼の優しさにすがって、世界中を敵に回してでも彼を守ろうとしてしまうのです。
悪いのは自分だと思いこんでいるから
モラハラ彼氏と長く付き合っていると、思考回路が麻痺して「悪いのは私」という誤った認識が植え付けられてしまう人もいます。
モラハラの被害者なのに「彼氏が怒るのは私のせい」「彼氏を怒らせる私が悪い」と、モラハラの原因が自分にあると錯覚してしまうのです。
そして、自分のために怒ってくれているのだと感謝してしまう人もいるのです。
モラハラ彼氏に心を折られて正常な思考力が失われてしまっているといえます。
別れたら復讐されそうで怖いから
想像はつくと思いますが、モラハラ彼氏と別れたいとは思うけれど、復讐されそうで怖いと思って別れられない人がたうさんいます。
最近は、リベンジポルノやストーカー殺人などがよくあるケースです。
そもそもモラハラをするような彼氏が別れたらどんな行動に出るのか、考えただけでも恐ろしくなってきます。
警察沙汰になるようなトラブルが起きることを考えると、「モラハラ彼氏とは別れてしまえばおしまい」と単純な結論を出すことはできません。
まとめ
モラハラ彼氏と別れられないときは、まずなぜ別れられないのかをよく考えてみましょう。
自分自身の考え方を今一度見直す必要があるかもしれません。
いつまでもモラハラ彼氏に我慢し、同情したままでは、結果として十中八九自分の首を絞めることにつながります。
最終的に、彼氏のモラハラに苦しんでいくか、なんとかモラハラから抜け出して新しい道を見つけるかは自分自身の選択で決まります。
後悔しないよう、モラハラ彼氏とは早めに決別することをおすすめします。