不倫とは社会一般的には受け入れられるものではありません。
そしてそれは、二人だけの秘密が大前提です。
また、それはスリルと快楽をもたらすと同時に、心のどこかに後ろめたい気持ちを置いていきます。
不倫は現実的にハッピーエンドを迎えるケースが非常に少なく、後味の悪い最後を迎える場合が多いのが現実です。
そんな不倫がもたらす残酷な結末.
人によってはそれを「罰」と呼びます。
今日のお話は不倫の罰があたった、ある女性の体験談です。
目次
佳代さん(仮名)の場合
佳代さん(仮名)は34歳のメーカー勤務の会社員で、一人暮らしの独身生活です。
仕事は主に新商品の企画開発をしています。
そんな彼女はある日、同じ商品開発部の上司と不倫関係になりました。
特別なきっかけはなく、同じ部署で仕事の相談をしたり、一緒にプロジェクトに取り組む事も多く、比較的普段からコミュニケーションをとっていたという流れからの不倫という、よくある職場不倫のパターンです。
佳代さんの不倫相手は徹也さん(仮名)で、彼には妻と2人の子供がいます。
不倫関係が始まった当初はその場の勢いで行きずりの肉体関係ということもあり、先のことなど考えず、一回だけと割り切っていましたが、それが一度で終わるはずがありません。
一度不倫のスリルを味わってしまうとその欲望はどんどん大きくなり、回数を重ね、さらに追い求めてしまいます。
佳代さんも徹也さんもまさにその典型です。
彼らは最初の肉体関係をもってから、月に1回程度会っていましたが、そのペースは徐々に上がっていき、3ヶ月後には週に1回は会うようになりました。
二人は欲望のままにお互いを求め合い、満たし合っていました。
しかし、この関係は長くは続きませんでした。
佳代さんと徹也さんが不倫関係を続けてから半年が過ぎると、徹也さんの妻が異変に気づきます。
徹也さんの帰りが遅いことと、家庭への無関心、決定打は佳代さんとのLINEのやりとりでした。
そこから天罰とも言える悲劇が始まったのです。
不倫によって受けた罰とは
佳代さんと徹也さんの不倫関係は彼の妻にバレたことにより終わりを迎えました。
しかし、それは地獄のような日々の始まりでした。
二人は不倫によって様々な罰を受けることになったのです。
離婚
徹也さんは佳代さんとの不倫発覚後、妻と離婚しました。
妻はすぐに子供と一緒に実家に戻り、即別居となりました。
離婚に関して、話し合いの余地はなく、子供の親権は妻の方に渡りました。
妻とは離婚後、弁護士を通してのやりとりで進められました。
電話やLINEも一切返事なし、実家に行っても門前払いでした。
そして、彼は最後まで妻の顔を見ることなく、離婚届にサインをすることになりました。
不倫発覚から離婚まで、1ヶ月半という短期間で事は進んでいきました。
徹也さんは一瞬にして妻と子供という大切な家族を失ったのです。
慰謝料
徹也さんの妻は弁護士を通し、徹也さんと佳代さんの二人に慰謝料を請求しました。
その金額はそれぞれ約200万円。
最初佳代さんは、連絡に対し返事をせず放置していましたが、相手の弁護士からこれ以上無視する場合はより厳しい対応をせざるを得ないと言われ、ネットで調べた離婚専門の弁護士事務所に相談に行くことにしました。
彼女は相談したものの、減額は可能だが弁護士費用を考えるとさらにお金がかかるということだったので満額で示談に。
一方徹也さんの方は非はすべて自分にあると認め、弁護士にも相談せずに満額の慰謝料を支払いました。
慰謝料は二人合わせて約400万円、金銭的な損失はかなりのものでした。
仕事を失う
徹也さんの妻は彼の職場に不倫の事実を伝えました。
その事実は職場の同僚全体に広がり、家族思いで有名だった徹也さんも、仕事の実力が認められ、昇進間近であった佳代さんも、同僚たちの冷たい視線と陰口で気まずくなり、その職場を離れることになりました。
不倫がバレたという事実が広まったことで、それ以上に彼らを精神的に追い込み、自主退職をせざるを得なくなったのです。
周囲の信頼を失う
噂とはあっという間に広まるものです。
佳代さんの周囲も、徹也さんの周囲も、不倫の噂をかぎつけ、どんどん人が離れていきました。
二人共それぞれ孤独な日々が待ち構えていました。
周囲から後ろ指をさされる毎日を過ごし、話し相手も日に日に少なくなっていきました。
孤独は人の心を弱らせます。
しかし、その孤独な彼らに手を差し伸べてくれる人はいませんでした。
精神的ダメージ
その後、佳代さんは鬱になり、徹也さんはストレスのあまり体調を崩してしまい、入院。
二人は不倫がバレてから一度も会うことなく、それぞれ苦しみを味わいながら孤独な日々を過ごしています。
過去の二人の不倫は、懐かしい思い出ではなく、トラウマとしてこれからもずっと心の中に爪痕を残すでしょう。
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不倫の罰とはリスクの過小評価である
不倫の罰とはいったいどういうものなのでしょうか?
運だから仕方がない、理不尽で納得できないものでしょうか?
不倫の罰というと、いかにも外的な要因による不幸が身に降りかかる感じを受け、自己責任を免れているように聞こえます。
運が悪い、たまたまバレてしまった、こんなはずではなかったなど、何かのせいにしがちです。
また、不倫をしたから罰が当たった、自業自得だと自分を責めるのは簡単です。
しかし、これは不倫に対するリスクの認識の過小評価なのです。
つまり、不倫に対して、考えが甘いのです。
不倫のもたらすリスクに対して、最悪の結果を想定していれば、何が起きたとしても「罰」という言葉で簡単に片付けることはありません。
あくまでもそのリスクは自分が覚悟した上で被ったものであり、それは誰のせいでもなく、自分に責任があるはずです。
未来は自分が決めることです。
しかし、不倫という特別な関係には様々なリスクが伴い、自分はもちろん家族や周囲の人間にも影響を与える可能性があるのです。
傷つき、傷つけ、失い、苦しみや悲しみをもたらすのです。
世の中にはこのような不倫のリスクを考えていない人々が多く存在します。
こういったリスクに対して見て見ぬふりをし、その場しのぎで不倫を楽しむのであれば今すぐやめたほうが良いでしょう。
その先に明るい未来はあるのでしょうか?
不倫をするのであれば、これだけの事を認め、受け入れ、覚悟を決めた上でするべきなのです。
まとめ
いかがでしたか?
不倫をする当事者はそれ相応のリスクがあることをある程度覚悟しているものの、想像以上にきつい仕打ちを受けることも少なくありません。
場合によっては、運命のいたずらなのか、罰があたったとも呼べるような体験をする人も多いのです。
とらえ方は人それぞれですが、不倫をすることで被るリスクは、覚悟していた以上に厳しいと感じる場合が多いと言えます。
つまり、当初イメージしていた不倫のリスクを過小評価し過ぎており、それを目の当たりにすることで「罰」と呼び、割り切っているのです。
不倫には多くのリスクが存在します。
不倫をする以上、そのリスクを改めて再認識し、現実的に起こりうるということ、それを受け入れ、覚悟をもたなければなりません。
強い意志と厳しい現実を受け入れる覚悟をもってするべきなのです。