彼氏とはこれまで良好な関係で続いていたはずなのに・・・
そんなある日、彼氏の浮気のメールを発見してしまった・・・
そんな経験はありませんか?
恋愛にはいろいろな出来事がありますが、浮気のメールを発見してしまうというアクシデントは二人の関係を大きく揺るがす一大事。
今日はそんな経験をしたエリコさん(仮名)の体験談をお話します。
目次
エリコさんと彼の出会い
エリコさんは36歳の会社員。
ITベンチャー企業に勤務していました。
職場では人望もあり、人間関係も良好で、会社にとってもいなくてはならない存在です。
エリコさんは月に何度か職場の同僚と飲みに行くことがありました。
この飲み会は彼女がいつも楽しみにしていました。
そんなある日の飲み会で、同僚の女性に合コンに誘われました。
当時は彼氏もおらず、お酒の勢いというのもあり、快諾しました。
「たまには合コンとかもいいよね。」
そして、合コンの日がやってきました。
エリコさんは緊張気味で合コン会場へ向かいました。
お店はテレビや雑誌で有名なイタリアンレストラン。
雰囲気もおしゃれで、ワインの種類も豊富。
非常に女性にウケの良いお店でした。
合コンは5対5。女性陣はみんな職場の同僚。
男性陣はその同僚の飲み友達。
お互い気さくな感じで始まりました。
話題も豊富でとても賑やかな時間でした。
合コンとは言ったものの、実際は友達同士の飲み会のような和気あいあいとした雰囲気でした。
みんな社交的で会話が弾みました。
合コンは大成功のようです。
そんな合コンの中、エリコさんが興味をもった男性がいました。
39歳のシンジさん(仮名)です。
彼は大手生命保険会社の営業マン。
エリコさんに対してとても優しく、気遣いもあり、なんと言っても映画の趣味がピッタリだったことがシンジさんにとっても好印象でした。
合コン当日はLINE交換をし、「また飲みましょうね」のような軽いやり取りで終了。
なんといっても楽しく飲めたのがエリコさんを満足させていました。
本音のところは早く会いたくて仕方ありませんでした。
その後、エリコさんはシンジさんと毎日コツコツとLINEでやりとりし、お互いのことを共有するようになりました。
そして合コンから1ヶ月ほど経ち、映画デートの帰りにシンジさんから愛の告白が。
「これからもずっと一緒にいたい。付き合ってほしい。」
エリコさんはもちろん即OKの返事をしました。
ここからエリコさんとシンジさんの付き合いが始まりました。
彼氏と彼女の関係に
エリコさんとシンジさんが付き合い始めてから職場でもすぐにその噂が広まりました。
二人共周囲の人達に祝福され、仲良しカップルで有名になりました。
付き合い始めの頃は週に1回程度のペースでお互いの家に行ったり、出かけたりしていました。
デートの度に二人の素敵な思い出が増えていきます。
なんと言っても二人は性格も趣味も相性が良く、どんどん深い関係になっていきました。
お互い性格的に束縛するようなことはなかったため、その距離感が二人の相性をさらに良くしていたのかもしれません。
付き合い始めてから半年ほど経ち、やがて二人は同棲を始めることにしました。
年齢的にもお互い結婚を意識するような話題も増え、まずは同棲をしてみようということになりました。
花嫁修業の始まりです。
掃除、洗濯、料理など、一人暮らしではやっていたものの、いざ同棲が始まるとなかなかうまくいきません。
量は2倍になるし、シンジさんとのタイミングも合わせる必要があるため、なかなか慣れませんでした。
しかし、家事はエリコさんだけではなく、シンジさんも積極的に手伝ってくれました。
彼の協力的な姿勢はエリコさんにとっても好印象で助かりました。
二人三脚の同棲生活も順調でした。
二人は付き合う前から仕事の時間がだいたい同じでした。
同棲を始めてからも一緒にいる時間が多く、不満を持つような事はありませんでした。
もちろん仕事がらみでの飲み会や残業はお互いの許容範囲でした。
これまで順調な二人の関係ですが、もちろん良いことばかりではありません。
時にはケンカもします。
残業が続いて帰りが遅かったり、飲み会が続いたり、デートをドタキャンされたりと・・・。
些細な事が積もってある時爆発してしまうこともありました。
そんなケンカもお互いいい大人なのですぐに仲直りし、次の日には持ち越さないようにしていました。
彼の浮気メールを発見
そんなある日のこと、エリコさんとシンジさんがいつものように帰宅し、食事を済ませた後、テレビを見ながらゴロゴロしていたところ、彼のスマホの画面にメール通知が表示されました。
エリコさんはそれを見て言葉を失いました。
「私も大好きだよ」
シンジさんは、エリコさんが彼のスマホの画面を見たことにまだ気づいていません。
エリコさんはたまたま目にしてしまったあのメッセージが頭から離れません。
まずは冷静になろうと思い、黙っておくことにしました。
あれから1週間が経過しました。
エリコさんはまだ何も話を切り出していません。
シンジさんは相変わらずいつもどおりの感じで生活をしています。
ただ、これまでエリコさんはシンジさんの仕事やプレイベートなど、自分と一緒にいない時間に関しては特に詮索してきませんでしたが、あの事件を機に少し探ってみることにしました。
普段の会話の間に、
「私と一緒にいない時、誰と遊んでるの?」
「仕事の残業っていつも一人なの?」
「たまには私もシンジ君の職場覗いてみたいな~(冗談)」
なるべく自然に気付かれないように情報を聞き出してみようとしました。
それに対し、シンジさんは、
「男友達と飲みに行ってるよ」
「残業は一人でやるよ。その方が集中できるしね。」
「ほんとに今度来てみる?(笑)」
と余裕の返事。
さすがにこうもさらりとかわされてしまうと、エリコさんもカチンときてしまいます。
「もう我慢の限界!!!」
エリコさんは覚悟を決めて、シンジさんに問い詰めました。
「あなた、浮気してるでしょ?」
「えっ・・・?」
シンジさんは一瞬固まりました。
「スマホのメッセージ通知、見ちゃったんだけど。」
「・・・。」
しばらく沈黙が続き、ようやくシンジさんが口を開きました。
「ごめん。魔が差した。」
エリコさんはシンジさんがこうも簡単に浮気を認めるとは思っておらず、呆れ返りました。
言い訳もせず、ひたすら謝罪の言葉を口にするシンジさんに対して、エリコさんは言葉が見つかりません。
エリコ:「自分が何したか分かってる?」
シンジ:「うん。ほんとにごめん。」
エリコ:「悪いと思ってないでしょ?」
シンジ:「そんなことは絶対に思ってないよ。」
エリコ:「そんなに簡単に絶対とか言わないでよ。」
シンジ:「ごめん。」
エリコ:「謝るなら最初からやらないでよ」
シンジ:「うん。」
エリコ:「で、どうしたいの?」
シンジ:「エリコと一緒にいたいよ」
エリコ:「次はないからね」
シンジ:「わかった。ほんとにごめん。」
エリコ:「じゃあ携帯貸して。」
エリコさんはそう言ってシンジさんの同意を得た後、ロックを解除した彼のスマホから、この前の女に返信しました。
「私はシンジの婚約者です。シンジとあなたの浮気の証拠はすべて保存してあります。これ以上彼につきまとうようであれば弁護士を通して慰謝料を請求するので覚悟して下さい。」
このメッセージを送信した後、エリコさんは自分のスマホにシンジさんと浮気相手のやり取りを全て転送し、保存しました。
そしてこの証拠を集めたフォルダにはこの様に名前をつけました。
「パンドラの箱」
エリコさんのその後
エリコさんはシンジさんの浮気が発覚してからも交際を続けました。
人生は良いことばかりではないし、悪いことも乗り越えていくべきだと考えたからです。
また、エリコさんはそれほどシンジさんの事を愛していました。
「ずっとこの人と一緒にいたい。」
一方、シンジさんは浮気発覚後、猛省し、心を入れ替えて真面目に仕事をしました。
浮気をした事を今でも後悔しています。
自分の脇の甘さを痛感し、もう二度とエリコさんを悲しませないと心に誓いました。
彼はその後も今まで以上にエリコさんに対し、愛情を注ぎ、思いやりの心を忘れずに接していきました。
その努力も少しずつ認められ、二人の関係はより固く結ばれていくのでした。
そして交際から3年後、二人はめでたく結婚しました。
翌年には男の子が生まれ、1児のパパとママになりました。
まとめ
彼氏の浮気メールを発見してしまい、どうしたらいいかわからない人もいると思います。
既婚者であれば離婚や慰謝料請求、親権問題、彼氏彼女の関係であれば、お別れもあるでしょう。
しかし、浮気メールの発見をターニングポイントとして再びやり直すという選択肢もあると思います。
もちろん感情的に許せない気持ちもわかりますが、自分にとって何が一番ポジティブな判断なのかは人それぞれでしょう。
大事なのは
「二人にとって何が幸せなのか」
ではないでしょうか。