妊娠中の妻が旦那に不倫されたという話はよく耳にします。
妻の方からしてみれば、身重の体で苦しい思いをしているのに、旦那は外で自由に他の女性と遊んでいることなど許せるはずがありません。
もし、旦那の不倫が発覚したら一体どうなるのでしょうか。
今日は千秋さん(仮名 25歳)のお話です。
それでは始めましょう。
目次
妊娠した私と旦那の関係
これは私が一人目の子供を妊娠していた時の話です。
当時私は初産ということもあり、悪阻(つわり)やお腹が大きくなるなどの体の変化についていくので必死でした。
精神的にも不安定で辛い毎日を過ごしていました。
一方私の旦那は、妊娠前も後も変わらずで、仕事→飲み会→帰宅という自由な日々を過ごしていました。
そんな旦那がとても羨ましくてたまらず、無意識のうちに旦那に対して悪態をついてしまっていたのかもしれません。
妊娠前より喧嘩の回数は明らかに増えていました。
また、妊娠してからは夜の営みも全くなくなっていました。
大丈夫なんだろうかと少し心配ではありましたが、何事も無く妊娠後期に突入しました。
私は少しずつ里帰り出産の準備を始めていました。
修羅場の予感
そんな時、女の勘とでも言うのでしょうか、いつもと違う嫌な予感がしたのです。
それが何なのかはっきりとは分からないのですが、旦那に対し言葉にできない漠然とした不安を抱くようになり、それをきっかけに旦那の事を怪しむ様になりました。
怪しんだのは旦那の不倫です。
なんとなく他の女の気配を感じたんです。
でも、私は妊娠しているし、もうすぐ赤ちゃんが生まれるのに旦那が不倫なんてしているわけがないと思うようにしていました。
真面目なサラリーマンの彼が不倫なんかするはずないと。
そして、ついに修羅場はやってきました。
私が里帰りする1週間前ぐらいのことでした。
なんとなく気まずい雰囲気だったのですが、この気持ちのまま里帰りするわけにはいきません。
でも旦那のことはやはり怪しいので、とうとう彼が夜寝ている時にスマホを見てしまいました。
スマホはロックがかかっていましたが、画面に何やら怪しい通知を見つけました。
その通知は出会い系アプリのものでした。
やっぱりなという気持ちがありました。
ここまできたら、スマホの中身を見ずにはいられません。
暗証番号など知りませんでしたが、思いつく数字4桁を入力してみました。
1回目、私の誕生日。
ダメでした。
2回目、結婚記念日。
やはり解除できませんでした。
そして3回目、旦那の誕生日。
なんと奇跡的にロックが解除されたのです。
驚きのあまり、思わず声が出てしまいました。
その瞬間、驚きとともにものすごい不安を感じました。
出会い系アプリを見るべきかどうか。
いざ見られる状況になると、逆に躊躇してしまう自分がいました。
しかし、ここで引くわけにはいきません。
私は思い切ってアプリを開いてみました。
その中身は私が一番見たくなかったメールのやり取りがたくさんありました。
旦那は特定の相手とやりとりしているわけではなく、不特定多数の女性とイチャイチャメールをしていました。
メッセージのやり取りをしていた女性はどれも20代くらいの若い子ばかり。
中には、次はいつ会えるの?とか、次はどこに行こうか?とか、早くエッチしたいなど卑猥なものまで見つかりました。
旦那は出会い系アプリで何人もの女性と不倫していたようです。
私はだんだん辛くなってきてメッセージのやり取りを最後まで見ることができませんでした。
そして、そっと携帯を閉じました。
その日の夜、私は全く眠れませんでした。
旦那に裏切られた悲しみと憎しみ、そして絶望。
胸が張り裂けるような思いで涙が止まりませんでした。
次の日の朝、旦那はいつものように出勤の支度をして会社に行きました。
私の事など気にする素振りも見せず。
その日の夕方、私は思い切って旦那にLINEを送りました。
「次は〇〇ちゃん(不倫相手の名前)とデートですか?」
すると、旦那はすぐに返事をよこしました。
「お前とイチャイチャできないからだよ。」
私は呆れて言葉を失いました。
こんなくだらないことが理由で旦那が不倫していたと考えるだけで虫酸が走る思いです。
私はかさず、
「全て私のせいですね?」
と送ると、
「ごめん。」
と返ってきました。
その日の夜、彼は私に土下座してひたすら謝罪してきました。
「本気じゃなくて遊びだったんだ」「欲求不満で魔が差した」「もう二度としないから許して欲しい」などとかれこれ3時間ほど謝られたと思います。
しかし、私の心には全く響きません。
それどころか、怒りや憎しみといった激しい感情が沸々と湧き上がり、感情をコントロールできませんでした。
私は旦那と離婚しようと心に決めました。
覚悟を決めた私
私は予定通り里帰り出産のため、実家に帰りました。
その際、自宅のテーブルに記入した離婚届を置いていきました。
生まれてくる子供は私一人で育てようと覚悟を決めました。
旦那の不倫が発覚してから全然時間が経っていなかったのですが、私に迷いはありませんでした。
不倫はどんな理由であっても許すことはできませんでした。
私は妊娠というタイミングで肉体的にも精神的にも大変でした。
これから生まれてくる赤ちゃんの事を考え、不安と期待を抱きながら日々過ごしていました。
旦那に対する情、感謝の気持ちは失せたわけではありませんでした。
しかし、その彼は私を不倫という愚かな行為で裏切ったのです。
何よりも悲しかったのが、不倫が発覚してからの彼の言葉には、私に対する思いや感謝の言葉が1つもなかったことです。
彼は自分がやらかした過ちに対しての言い訳と自己弁護に必死でした。
この時、旦那は私をもう愛してはいないんだと思いました。
私はそんな彼に愛想を尽かしてしまいました。
その後
私はその後無事に男の子を出産しました。
旦那はそれまで何度も連絡をしてきていましたが、すべて無視しました。
それから半年が経過しました。
もう彼と会うつもりはありません。
離婚届は未だに届きませんが、今は実家で子供の世話をしていてそれどころではありません。
私の中ではもう彼は「旦那」ではないのです。
ただの不倫男です。
この話を聞いた人は一度くらいの過ちは許しても良いんじゃないかと思うかもしれません。
しかし、私にとっては旦那の不倫が自分の人生の中で一番許せない事だったのです。
言い方は悪いかもしれませんが、子供にあんな男の顔も見せたくありませんし、触らせたくもありません。
今、私は両親と実家で毎日幸せを噛み締めながら育児をしています。
友人たちもサポートしてくれていて心から感謝しています。
こんな私に手を差し伸べてくれる人がいると思うと涙が出てきます。
これから先の事は分かりませんが、過去は振り返らず前を向いて行きていこうと思います。
まとめ
いかがでしたか?
千秋さんは妊娠中に旦那の不倫が発覚し、離婚を決意しました。
無事に子供も生まれ、気持ちを新たに育児に励んでいます。
千秋さんの旦那は、不特定多数の女性と不倫をしていたわけですが、それが命取りになりました。
旦那の不倫を許すか許さないかは妻が決めることです。
そして、何を選ぶのかも自由なのです。
千秋さんは未来志向で離婚を選択しました。
そして、それは彼女が求める幸せに向けてのターニングポイントとなったのです。
不倫発覚からの夫婦関係の修復は困難を極めます。
それでも仲直りを望み、明るい未来を築こうという強い意思があるのであればそうするべきです。
一方、不倫発覚を機に別れを選択することも容易ではありませんが、立派な決断です。
これらはどちらも尊重されるべきことです。
大切なのは幸せを求めるための強い意志だと考えます。