妻の妊娠中に夫が他の女と浮気をしていたという話はよく聞きます。
身籠って体に負担がかかっている妻としては、もしそんなことを自分の夫がしていたら、心も体もボロボロになり、お腹の中の赤ちゃんにも影響が出る可能性もあります。
今日は麻衣子さん(仮名)の体験談をお話したいと思います。
目次
夫の浮気が発覚するまで
麻衣子さん(仮名)は33歳のOL。
食品メーカーで勤務しています。
現在妊娠6ヶ月目で、安定期に入り、やっと少し楽になりました。
麻衣子さんの夫は35歳の大手保険会社の営業マン。
法人担当でバリバリ仕事をこなすやり手です。
麻衣子さんと夫の出会いは6年前。
共通の友人からの紹介でした。
付き合って間もなく同棲生活が始まり、2年後にはめでたく結婚しました。
結婚当時はお互い仕事が忙しく、将来の家族設計を考える余裕もありませんでしたが、
麻衣子さんも年齢的にそろそろ出産かなと思った時、ついに念願の妊娠が叶いました。
ここまでは絵に描いたような順風満帆の人生でした。
そんな幸せな生活に、水を差すような出来事が起こりました。
麻衣子さんの夫の帰りが遅い日が続いていたある日
帰宅した夫がリビングに置いていた携帯にふと目をやると、そこには女性からのLINEメッセージが。
「今日も楽しかったね。次はいつ会える?」
麻衣子さんは絶句しました。
夫はなぜ浮気したのか
麻衣子さんは夫を問い詰めました。
携帯を取り上げ、LINEのやり取り履歴を見てみると、見るに堪えないメッセージの数々が。
中には明らかにラブホテルに行ったと思われるやり取りもあり、浮気は確定です。
麻衣子さんの夫は、
「魔が差したんだ。本当にごめん。」
ひたすら謝罪を繰り返しました。
麻衣子さんは怒りと悲しみに溢れ、精神的に参ってしまいそうになりましたが、ぐっとこらえて、麻衣子さんの夫がなぜ浮気したのか話を聞きました。
彼の言い分はこうです。
- 麻衣子さんが妊娠してからセックスを拒むようになり、欲求不満だった。
- 麻衣子さんが妊娠して、感情の起伏が激しくなり、冷たく感じた。
- 単純に誘惑に負けた。
麻衣子さんは彼の自分本意な言い訳に呆れて、返す言葉もありませんでした。
夫の浮気をどうしたら防げたのか
麻衣子さんは妊娠中ずっとひどい悪阻(つわり)に悩まされていました。
とても夫とセックスをすることなど考えられませんでした。
セックスを「したくない」のではなく、「できなかった」のです。
また、妊娠中はホルモンバランスが乱れ、感情的になりがちです。
これは仕方のないことです。
麻衣子さんは夫の浮気をどうしたら防げたのか考えました。
今となっては過ぎたことですが、どうしても納得がいかなかったのです。
まずはセックスレスに関して、これはどうしようもないことでしたが、もう少しスキンシップを取っていればよかったと感じました。
セックスができなくても、肌を触れ合うことはできます。
スキンシップを取ることで夫にも安心感は生まれるでしょうし、セックスができないことに対しての理解も深まるでしょう。
妊娠中のホルモンバランスの乱れで感情的になってしまうことがあったのは、麻衣子さんも少し反省しました。
夫ともっとコミュニケーションをとって誤解を招かないようにすることはできたかもしれません。
麻衣子さんがもう一つ考えたことがあります。
それは生まれてくる子供のことです。
麻衣子さんが妊娠してから夫と生まれてくる子供のことをあまり話していませんでした。
当時は妊娠して体の変化に気持ちが追いついていかないことが多く、とても生まれてくる赤ちゃんの事を考える余裕がありませんでした。
赤ちゃんの名前や、着せてあげる洋服、どんなおもちゃを買ってあげようかなど、話をしだしたらきりがありません。
これだけの話題があるのにも関わらず、麻衣子さんと夫は自分達の事だけしか頭になく、親としての実感が湧いていなかったのかもしれません。
夫が2度と浮気しないために
麻衣子さんは夫の浮気が発覚した当時は、心も体もボロボロになり、離婚まで考えました。
しかし、彼女は夫との関係修復という選択肢を選びました。
生まれてくる赤ちゃんの事も考えて、やはり家族一緒に暮らしたいと思いました。
麻衣子さんはまず、夫が浮気した事実について徹底的に話し合いました。
彼が反省するべきこと、麻衣子さんがもっと努力できたこと、包み隠さず話しました。
もちろん2度と浮気なんかしてほしくないのは当然ですし、そのためにも犯した過ちをしっかり反省して次に活かすべきだと考えたのです。
次に麻衣子さんは夫とこれまで以上にコミュニケーションを取るようにしました。
生まれてくる赤ちゃんのこと、自分の体調、夫への思いやりなど、些細なことでも共有し、二人で過ごす時間を増やしました。
LINEのやり取りは相手の顔が見えないのでこれまで通り事務的な連絡程度にしておくことにしました。
やはり直接会ってやり取りするコミュニケーションの方が大切だと思ったのです。
麻衣子さんのその後
麻衣子さんはその後、夫との関係修復を少しづつ積み上げていき、無事に出産しました。
浮気された当時はどうなることかと思いましたが、夫も改心し、麻衣子さんに尽くすようになり、今では新米パパです。
よくケンカはしますが、あの大事件を乗り越えた二人はお互いを尊重し、よく話し合うことで一歩一歩前に進んでいます。
3人家族となった麻衣子さんは、出産して1年が経過し、現在双子の赤ちゃんを妊娠中です。
まとめ
いかがでしたか?
妻にとって妊娠中の夫の浮気は許される行為ではありません。
しかし、そうならないためにどうしたら良いのか、そうなったらどうするべきなのか、こういった事も考える必要があります。
お腹の中の赤ちゃんは日に日に大きくなってきます。
夫婦二人の問題としてではなく、新しい家族である、生まれてくる子供の事を考えるのが最優先です。
このことを忘れてはいけません。