不倫の中でも多いのが職場不倫。
不倫と職場の相性は良く、非常に身近なところで行われています。
だからといって職場不倫がうまくいくとは限りません。
今日は職場不倫の修羅場を迎えた体験談です。
彼女の名前は早苗さん(仮名 28歳)。
それでは始めましょう。
目次
彼との出会い
私が不倫を経験したのは24歳の時です。
不倫相手は10歳年上の取引先の営業マンでした。
彼は外見が良いというわけではありませんでしたが、仕事柄トーク力があり、第一印象は明るく、話しやすい人でした。
そして、社内で新しい企画が動き出した時、私の部署の営業担当になったのが彼でした。
そこから私と彼は毎週のように顔を合わせ、話をする機会がどんどん増えていきました。
このように仕事で接していくうちに、お互いに好印象を抱いていることが分かり、彼から今度飲みに行かないかと誘われたことが不倫に発展するきっかけとなりました。
自分の性格からして、こういった誘いに対してはかなり奥手なので、最初はドキッとして固まってしまいましたが、彼の安心感を与えるような話し方もあり、流れでOKをしました。
そして、個室の和食居酒屋で会うことになりました。
彼は終始持ち前のトーク力でいろいろな話をしてくれました。
仕事の愚痴や会社の人間関係など、私の話にも耳を傾けてくれ、なんというか、頼りになる友達との飲み会のように、親近感を持って楽しい時間を過ごすことができました。
あっという間に2時間ほど過ぎ、おしゃれなバーにお店を変えて飲み直しました。
バーでは先程の賑やかな雰囲気はなく、静かで大人っぽい空間で、上品というかドキドキするような時間を過ごしました。
この時、初めて彼を1人の男性として意識し、恋愛感情を抱きました。
彼も私の雰囲気を感じ取ったのか、同じような感覚をもっているようでした。
その日は終電ギリギリで、次の日の仕事も早かったので普通に別れました。
少し寂しく残念に思う自分がいました。
その後も月に2回位のペースで食事に行き、3ヶ月目についに付き合うことになりました。
彼が既婚者だと気づかなかった私
実は、この時まで私は彼が独身だと思っており、既婚者だとは考えたこともありませんでした。
職場の人間もその事を誰も知らなかったのです。
なぜなら、彼が仕事中も二人で食事に行くときも、指輪をしていなかったからです。
そうこうしているうちに、彼と付き合い始めてから3ヶ月が経過しました。
ある日、いつものように食事に連れて行ってもらったのですが、その時に彼が自分の家族の話をポロリとしてしたのです。
私は最初頭が混乱して状況を理解できませんでした。
彼はうっかりやらかしてしまったという気まずい表情をしていましたが、すぐに開き直るようにして、
「自分は既婚者だけど、本気で早苗さんのことを愛しているんだ。」
と言ってきました。
正直、私はがっかりしました。
彼は嘘をついていたわけではないですが、裏切られた気持ちでした。
しかし、彼が既婚者だということが分かったにも関わらず、彼と一緒にいたいという自分がいました。
この時初めて自分と彼は不倫の関係だけれど、この関係を続けようと覚悟を決めたのです。
不倫のスリルにハマってしまった私
彼が既婚者だということが分かった後も私は彼との関係を続けました。
むしろ、不倫を自覚してからの方が彼に対する思いが強くなっていったのです。
これは不倫を経験したことがある人にしか分からないかもしれませんが、彼の奥さんがいないところで不倫をしているという背徳感やスリルを感じながらのセックスは、ものすごく強い快感をもたらしました。
二人が一緒にいる時は常に激しく求め合い、それはどんどんエスカレートしていったのです。
ひとたび一線を越えてしまうともう自分でコントロールできなくなってしまいました。
気づけば毎週のように彼と不倫をしていました。
あのような強烈な経験はしたことがありませんでした。
しかし、それはもう二度とやってくることはありませんでした。
突然の修羅場
不倫にどっぷりとハマっていた自分は、このまま二人の関係が続いていくものだと思っていました。
しかし、そのような幻想は一瞬にして崩れ去りました。
付き合ってから1年ほど経ったある日、彼といつものようにホテルに行こうとしたら、
「ちょっと大事な話があるんだ」
ということで、カフェに寄ることになりました。
私は最初どうしたんだろうと思いましたが、
「妻に不倫がバレた。」
と言われました。
私は完全に頭の中が真っ白になりました。
彼いわく、私と彼のLINEのやり取りが見つかってしまったようです。
そして、彼の奥さんの弁護士から彼あてに書面が届き、
- 私と彼が不倫をしていたという証拠(ラブホテルの出入り写真など)
- 私と彼に慰謝料請求を検討していること
- 離婚の意思があること
などと書かれている書面を見せられました。
私達の不倫はここで終わりを迎えました。
その後、彼とは一切連絡を取らなくなりました。
しかし、それだけではありません。
その後、私は彼の奥さんと彼女の弁護士と話し合いすることになりました。
そこで私は、彼の奥さんに誠心誠意謝罪しました。
5時間ほどでしょうか。
その間私はずっと心から謝り続けました。
彼の奥さんは何もしゃべらず、私のことをずっと睨みつけていました。
私を軽蔑するような目は今でもトラウマです。
もう2度と不倫なんかしないと誓いました。
最終的に私は彼の奥さんに慰謝料を支払う形で和解。
金額は車が買えるほどでした。
当時の私はお金もたいしてなかったので、親に借りて支払いました。
私の人生の中であれほど屈辱的な経験はしたことがありません。
その時の絶望的な体験の記憶は未だにフラッシュバックします。
その後の私
こうして私と彼の不倫は一瞬にして終わりました。
あの1年間ほどの不倫体験は長いようで短く、とても濃い時間でした。
改めて自分がとんでもない過ちを犯してしまったことを反省しています。
彼の奥さんに不倫がバレて慰謝料などの話がまとまり、騒動が収まってからは会社では気まずい気分で毎日を過ごし、どんどん孤独になっていきました。
最終的には自主退職し、別の会社で働くことにしました。
その後、彼がどうしているのかは全くわかりません。
正直気にならないわけではないのですが、当時の事を思い出すのは苦痛で仕方ありません。
今の自分には当時の不倫に対して後悔の気持ちがあり、考えるだけでも疲れてしまいます。
不倫をしたせいで社会的な信用も失うことになってしまい、もう不倫はこりごりと考えています。
当時の自分は後先考えず、その時その瞬間の欲望のままに好き勝手やっていました。
怖いもの知らずで、恥知らず。
自分のことだけを考えていたんだと思います。
この教訓が将来どんな風に生かされるか分かりませんが、これからは人を傷つけるような生き方はしたくないと思っています。
まとめ
いかがでしたか?
早苗さんは最初は不倫だとは知らずに彼と付き合い始め、途中でその事実に気づきました。
ただ、そこで立ち止まることなく不倫の道を突き進んでしまい、最終的にボロボロになります
彼女は彼に対する気持ちが理性を上回ってこのような判断と行動を取りましたが、結局彼の奥さんにバレてしまい、精神的にも金銭的にも窮地に追い込まれることになったのです。
不倫の修羅場は突然やってきます。
そしてあっという間に別れが訪れます。
しかし、それだけでは終わりません。
慰謝料や離婚、社会的信用や仕事を失ったりと、その後の人生に及ぼす影響は計り知れないのです。
不倫をしている人、しそうな人はこれらのリスクをよく考えてみましょう。