不倫においてバレないように細心の注意を払うのは当然のことです。
しかしながら、注意してもバレるときはバレるものです。
そしてバレた後には様々な問題が起こってきます。
一体どのようにしてそれらに対処したら良いでしょうか?
今日は上司と不倫関係にあった絵理子さん(仮名)が彼の奥さんにバレてしまった実体験を交えて、不倫をしている女性が相手の配偶者に関係がバレてしまった時の対処法についてお話します。
目次
彼との不倫がバレてしまった
絵理子さん(仮名 26歳)はメーカー勤務のOLです。
彼女は職場の上司と1年ほど不倫関係にありました。
不倫相手とは相性も良く、月に1回のペースで会っていました。
もちろんこの関係は誰も知りませんでした。
ところがある日のこと、二人の不倫関係に問題が発生しました。
彼女の家に弁護士事務所から手紙がきたのです。
依頼主は彼の奥さんからでした。
この手紙を開封したタイミングでは絵理子さんは想像もしていませんでした。
不倫がバレたということを。
その後すぐに、絵理子さんは彼に連絡をしました。
そこでさらに驚くことが。
彼はその知らせを聞いてビックリしていました。
彼も奥さんに不倫がバレたということを知らなかったのです。
つまり、奥さんは旦那に不倫がバレていることをを知らせず、いきなり絵理子さんに弁護士を通して連絡をしてきたのです。
彼の奥さんから慰謝料を請求された
絵理子さんに届いた手紙の内容はざっくりと以下のような感じでした。
- 不倫の証拠はいくつも押さえてある。
- 夫とは二度と会うな。
- 慰謝料300万を期日までに支払え。
- 1週間以内に返事をすること。
絵理子さんは血の気が引きました。
テレビでしか見たことのないような事態が自分に降り掛かっているのです。
突然のことで実感が湧きませんでした。
絵理子さんの頭はパニック状態でした。
とにかくまずは冷静になろうと何度も深呼吸をしました。
彼女はその時以下のようなことを考えていました。
- 職場の人間には絶対にバレたくない。
- 慰謝料はできるだけ安く抑えたい。
- バレた以上は不倫関係はもう解消したい。
- 奥さんに謝罪しなければならない。
とにかく一刻も早く不倫関係を終わらせて、被害を最小限に抑えることだけを考えました。
不倫がバレた時のリスク
ここで、不倫がバレてしまった場合、どのようなリスクがあるのか考えてみましょう。
慰謝料の請求
不倫がバレてしまうと、当然ですが不倫相手の奥さんから慰謝料を請求される可能性があります。
奥さんはあなたに「貞操権を侵害された」として慰謝料を請求できるのです。
それで離婚へと至った場合は確実に慰謝料を請求されるでしょう。
相場は~300万円ですが、金額はその時の状況や立場によって変わります。
また、今回は独身女性が不倫をした場合ですが、W不倫の場合は双方で慰謝料を請求されます。
ただし、慰謝料に関しては状況によって支払わなくても良いケースも存在します。
解雇または自主退職を余儀なくされる
不倫がバレてしまうと、ほとんどの場合それはすぐに周囲の人間に広まります。
さらに、今回は職場不倫ですのでその噂は会社内であっという間に広まり、どちらか一方もしくは2人とも解雇されるか、そこで働きづらくなることによって退職を余儀なくされます。
よくあるのが不倫相手の妻が職場に連絡し、それが社長の耳に入って広まってしまうというものです。
社内不倫の場合は上司である男性の方が重要なポジションについていることが多く、女性側が辞めさせられるケースが多く見られます。
信用を失う
不倫の噂が広まれば、周囲の人から信用を失ってしまいます。
それは職場だけにとどまらず、友人や親族にまで影響が出ることも珍しくありません。
慰謝料を払い、仕事を失い、周囲からの信用も失くしてしまうのが職場不倫の結末と言えます。
不倫がバレてしまった時に取るべき行動3つ
もし不倫がバレてしまった時は、リスクをなるべく小さくするためにすぐ行動へ移しましょう。
具体的に何をすればよいのか以下で説明ていきましょう。
① まずは事実を認め不倫相手の妻に謝罪する
不倫がバレてしまい、パニックになって冷静さを保つことは難しいものです。
しかし、ここは不倫の事実を認めて、不倫相手の妻に対して素直に謝罪することが重要になります。
開き直ったり、被害者ヅラをして不倫相手や奥さんに責任をなすりつけることは絶対にやめましょう。
そのようなことをすれば相手の怒りを助長することになり、あなた自身にふりかかる負担が大きくなってしまう可能性があります。
不倫相手の奥さんの怒りがおさまるまでひたすら謝り続けましょう。
② 不倫相手との連絡を絶つ
不倫を終わらせたら相手とは一切連絡ができない状態にしましょう。
不倫相手との思い出の品や写真、連絡先などすべて消去廃棄しましょう。
相手への謝罪と自分のためです。
一般的に、不倫関係にあったカップルの半分は別れてもまた復縁すると言われています。
寂しいかもしれませんが、連絡先は1つとして残しておいてはいけません。
③ 不倫専門の弁護士に相談する
不倫の状況や相手の奥さんの様子によっては、なかなか状況が落ち着かないケースもあります。
最悪なのはそれをきっかけに不倫相手が奥さんに離婚を切り出してしまったり、今回の絵理子さんのように多額の慰謝料を請求される場合です。
その時は悩むことなくすぐに不倫トラブル専門の弁護士などのプロに依頼しましょう。
不倫相手の妻から請求された高額な慰謝料を言われるがままに支払ってしまったけれど、実はそこまで支払う必要はなかったというケースも少なくありません。
不倫をしていたことはよくありませんが、慰謝料による経済的な負担をなるべく抑えるためには、その道のプロにお願いをして対応してもらうようにしましょう。
絵理子さんの場合
絵理子さんは早速スマホで「不倫 慰謝料 弁護士 相談」と検索し、不倫専門の弁護士事務所を探して相談に行くことにしました。
相談料は1時間8,000円のところ、1時間半で1万円にサービスしてもらいました。
とにかく絵理子さんは今考えていることを思いつく限り、すべて弁護士に相談することにしました。
その弁護士からのアドバイスは、彼女にとっては非常に心強いものになりました。
他に頼れるところがないという追い詰められた状況の中で唯一の救いとなったようです。
調停や訴訟を避けて話し合いで解決
調停や訴訟など、裁判所でのやりとりは非常に時間とお金がかかります。
絵理子さんに明らかな非があり、争ったところで勝ち目はほぼないだろうという弁護士の見解でした。
また、弁護士はもし裁判になったら解決は早くても6ヵ月先、場合によっては1年以上かかることも多いのでオススメしないと言いました。
さらに「時間がかかる=お金がかかる」という指摘を受け、「よりベターなのは話し合いである」というアドバイスをもらいました。
相手の奥さんに不倫がバレた時の解決策としては、「話し合い」が最も現実的な方法だと分かりました。
不倫を認めて謝罪をする
絵理子さんは話し合いで解決することに決めました。
話し合いを進めるにあたりってはまず「不倫の事実を認める」ことが重要です。
不倫がバレたのにも関わらずその事実を認めに隠し通そうとすることは逆効果です。
不倫をした側は状況的には不利などだということを自覚しなければなりません。
不倫したという事実を認め、真摯な態度で謝罪しましょう。
反省している態度を示すことであなたへの心象も良くなります。
決して不倫をしたことの言い訳をしてはいけません。
ましてや開き直るなど言語道断です。
まずは正直に不倫した事実を認めて謝罪するということが円満解決への第一歩になるのです。
主張するべき部分
慰謝料の請求金額に大きく影響する部分です。
慰謝料請求の書面を見ると、話を盛ったり間違った内容が記載されているケースが非常に多いです。
理由は簡単です。
相手はできるだけ多額の慰謝料を得たいからです。
不倫をした側に落ち度があるのは当然ですが、事実と異なっている内容があればきちんと主張しましょう。
気をつけるべき点は、
- 不倫関係のあった期間
- 不倫の証拠(出かけた場所やメールの内容の解釈など)
- 不倫相手への事実確認(認めた、認めていないなど)
の部分が間違っていたり、事実とは異なっている場合があります。
この内容次第では慰謝料が減額されるケースがあるのです。
不当な要求は拒否する
奥さんからすれば、旦那の不倫が発覚したのですから感情的になるのも当然です。
しかし、感情的な勢いに任せて不当な要求をしてくる人もいます。
具体的には退職や転居の強要、法外な慰謝料の請求です。
不倫の事実は認めても不当な要求に対しては拒否しましょう。
大切なのは、請求された慰謝料が適正なのかどうかを見定めることです。
普通の人にはなかなか難しいことです。
絵理子さんのように弁護士などのプロに相談するのがオススメです。
絵理子さんのその後
絵理子さんは弁護士のサポートのおかげで彼の奥さんと話し合い、以下のように話がまとまりました。
- 彼とは二度と連絡を取らないし、会わない。
- やりとりの履歴、写真などはすべて消去する。
- 慰謝料は120万円。
絵理子さんは話がまとまった後、彼の奥さんに改めて心からの謝罪をしました。
そして、もう二度と不倫はしないと心に決めたのです。
まとめ
いかがでしたか?
不倫がバレてしまったら、「あの時こうしていれば・・・」「なんでバレたんだろう」など、過去のことを振り返っている余裕はありません。
まずは目の前に起こっていることを把握し、それによる負担を最小限に抑えることを考えましょう。
また、依頼するかは別として、こういったトラブルを解決するプロである弁護士に相談してみるのがオススメです。
繰り返しになりますが、不倫がバレてしまったらそれを「なかったことにする」のではなく、「負担を最小限にする」事を考えましょう。